大学への数学Ⅲ&Cの勉強
以下のように、外心から垂心までのベクトルは美しい式であらわせます。
そのため、この関係が入学試験の種になるかもしれません。
(既に出題済みの有名問題ですので、出題されるときは、形が変えられる)
【証明1】
このベクトルOHが垂心の位置のベクトルになることは、以下のようにして証明できます。

ここで、ベクトルhがベクトルaである場合には、ベクトルAHが0ベクトルになってしまい、ベクトルAHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。

ここで、ベクトルhがベクトルcである場合には、ベクトルCHが0ベクトルになってしまい、ベクトルCHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。
以上の計算により、CHがABに垂直で、かつ、AHがBCに垂直なので、Hは三角形ABCの垂心である。
(証明1おわり)
【証明2】
先ず、以下の式が成り立つ。

次に、以下の式で点Hをあらわす。

先ず、点H≠点Aである場合を考える。

次に、点H≠点Bである場合を考える。

次に、点H≠点Cである場合を考える。

ここで、点H=点Aの場合は、点H≠点B,かつ、点H≠点Cになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHBの式とベクトルHCの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
点H=点Bの場合は、点H≠点C,かつ、点H≠点Aになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHCの式とベクトルHAの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
点H=点Cの場合は、点H≠点A,かつ、点H≠点Bになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHAの式とベクトルHBの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
以上の結果、いかなる場合でも、点Hが2つの垂線の交点になるので、点Hは垂心である。
(証明2おわり)
(補足1)
この問題は、外心を原点にした場合に、垂心の位置ベクトルが、各頂点の位置ベクトルの和で計算できる事を示しています。
(補足2)
この式から、頂点Aの位置ベクトルに対する垂心Hの位置ベクトルが下図の関係にある。

すなわち、垂心の位置Hは、頂点Aの位置に対して、外心Gから線分BCまでの垂直ベクトルの2倍だけ下がった位置にある。
(補足3)
この、垂心の位置ベクトルの式は、点A,B,Cの位置ベクトルの係数の和が1ではない(位置ベクトルの公式を満足していない)ように見える。しかし、この式は、以下の図の、外心の位置Gを含む位置ベクトルの式であらわせ、位置ベクトルの公式を満足する。

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高校数学の目次
以下のように、外心から垂心までのベクトルは美しい式であらわせます。
そのため、この関係が入学試験の種になるかもしれません。
(既に出題済みの有名問題ですので、出題されるときは、形が変えられる)
このベクトルOHが垂心の位置のベクトルになることは、以下のようにして証明できます。

ここで、ベクトルhがベクトルaである場合には、ベクトルAHが0ベクトルになってしまい、ベクトルAHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。

ここで、ベクトルhがベクトルcである場合には、ベクトルCHが0ベクトルになってしまい、ベクトルCHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。
以上の計算により、CHがABに垂直で、かつ、AHがBCに垂直なので、Hは三角形ABCの垂心である。
(証明1おわり)
【証明2】
先ず、以下の式が成り立つ。

次に、以下の式で点Hをあらわす。

先ず、点H≠点Aである場合を考える。

次に、点H≠点Bである場合を考える。

次に、点H≠点Cである場合を考える。

ここで、点H=点Aの場合は、点H≠点B,かつ、点H≠点Cになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHBの式とベクトルHCの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
点H=点Bの場合は、点H≠点C,かつ、点H≠点Aになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHCの式とベクトルHAの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
点H=点Cの場合は、点H≠点A,かつ、点H≠点Bになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHAの式とベクトルHBの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
以上の結果、いかなる場合でも、点Hが2つの垂線の交点になるので、点Hは垂心である。
(証明2おわり)
(補足1)
この問題は、外心を原点にした場合に、垂心の位置ベクトルが、各頂点の位置ベクトルの和で計算できる事を示しています。
(補足2)
この式から、頂点Aの位置ベクトルに対する垂心Hの位置ベクトルが下図の関係にある。

すなわち、垂心の位置Hは、頂点Aの位置に対して、外心Gから線分BCまでの垂直ベクトルの2倍だけ下がった位置にある。
(補足3)
この、垂心の位置ベクトルの式は、点A,B,Cの位置ベクトルの係数の和が1ではない(位置ベクトルの公式を満足していない)ように見える。しかし、この式は、以下の図の、外心の位置Gを含む位置ベクトルの式であらわせ、位置ベクトルの公式を満足する。

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これが知りたかった! 半径を考えるのか…
返信削除ありがとうございます