大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【覚えてください】
以下の式の平方完成の計算は、微分を利用すると楽になります。
上の式が、微分を利用した平方完成の公式です。
(例題1)
以下の式を平方完成します。
この解の方針に従って、以下のように計算します。
(第2の場合)
xの2乗の項が2つ以上ある場合は、以下のように計算します。
このように計算すると、平方完成の計算を、速く、計算ミスが少なく、解を得ることができます。
(普通の平方完成の計算の方が速い場合)
しかしながら、以下の式の場合のように、既に式がきれいな式に展開済みの場合は、
普通の平方完成の計算の方が速く答えを計算できます。
文字係数kが混ざっている式の場合は、通常の平方完成の計算の方が楽です。
どの計算方法が最も速く答えを出せるか、状況に応じて使い分けてください。
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【覚えてください】
上図の式の放物線と直線の交点を、計算ミスが少なく計算する方法を示しますので、覚えて使ってください。
【交点の座標xの計算方法】
先ず、以下のように、その直線と同じ傾きを持つ放物線のx座標sを計算します。
次に、そのx=sの位置での放物線のy座標と直線のy座標とを計算します。
(放物線の係数)(x-s)2=(直線のy座標)-(放物線のy座標)
の式により、交点の座標Xが求められます。
この式は、直線と放物線の式を連立させて解くことで得られる式と同じ式です。
方程式を解くよりも以上のやり方で計算する方が、速く、計算ミスが少なく、解を得ることができます。
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【覚えてください】
上図で、ベクトルの内積の値は所定の範囲に限られることを強く意識してください。
ベクトルの内積を用いた方程式の解の存在条件がこの不等式になります。
【問題】
固定ベクトルaに対して、任意のベクトルpに対して以下の方程式を成り立たせるベクトルbの解が必ず存在するものとする。
この条件を満足するベクトルaの範囲を求めよ。
【解答】
この式の解が存在するためのベクトルaの範囲は上の式で与えられる半径1以下の円内の点です。
(解答おわり)
この問題の出題意図は、以下のように考えられます。
ベクトルの問題に限らず、数学の複雑な問題はコンピュータを利用して解きます。
そのとき、コンピュータを使用する人間に求められる大切な能力は、
(1)コンピュータが正しく答えを出せるような、コンピュータが解ける問題をコンピュータに与えているかどうかの判断力。
(2)コンピュータの出した答えが間違っていないか、その答えの概要を予測する能力。
です。
この問題は、その「答えの予測力」を問う問題です。
出題者の意図通りに、「答えの予測力」を示した解答を書くようにしましょう。
ベクトルaが半径1の円の外にある場合における「答えの予測」も、以下のように予測できるようになりましょう。
ベクトルaが半径1の円の外にある場合は、上の式のように、解を与えるベクトルpが制限されます。この条件が満足されないベクトルpに対してはベクトルbをどのように選んでも方程式を満足させることができず、解が存在しません。
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
(計算で注意する点)
普段は解ける問題が、試験会場では以下に示す計算のメリハリを忘れて、問題が解けなくなる人がいます。
試験の場で、計算のメリハリを忘れることのないように、普段から計算のメリハリを意識するようにしましょう。
【問1】
上図で、Y軸上の点Aを中心にする円が左右の双曲線に点Bと点Cで接しています。
この場合に、三角形ABCが正三角形になるような円の中心のY座標aが存在する条件を求めよ。
【解答】
以下のように計算していきますが、以下に示すように、言われなくても常に、方程式の解が存在する条件に注意して計算にメリハリを付けるように心がけましょう。
この式の解が存在するための条件は上の式ですが、
メリハリの無い計算をしていると、この上の式があらわれたときに、その解の存在条件を考えずに、この式が解のカギであるという式の意味を見落としてしまうことがあります。
この意味を見落として、この式を素通りして、他の式の計算に迷い込んで答えが得られない泥沼に陥る恐れが出てきます。
そのため、メリハリのある計算で、常に解の存在条件を(言われなくても)意識して計算するようにしましょう。
ただし、b≠0
これで、三角形ABCを正三角形にできる条件が得られました。
(解答おわり)
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【解が存在する条件の計算】
(注意点)
数学の方程式の解が存在するための条件を求める問題は、以下の形の式に変形して解きます。
この式の解が存在するための条件は:
です。
ここで、露わに2乗の形であらわした式は正又は0であることがわかるので扱いやすいです。
しかし、露わにはわからないが、恒等的に正又は0である式があります。そういう式を早期に発見する注意が必要です。そういう式は限られていますので、どの式がその条件を満足しているか覚えてしまいましょう。
以下で、g(x,y,z)が正又は0である式の場合を示します。
g(x,y,z)が恒等的に正又は0であることがわかれば、問題を解く主な注意を残りの項h(x,y,z)に向け、その項を因数分解することで、方程式の解の存在条件の式を求めます。
上の式の項h(x,y,z)は、h(a2,b2,c2)による三角形の面積の二乗の式(にマイナスを掛け算した式)が変形された式ですので、その場合の公式として覚えていた因数分解のパターンを思い出して書くことで瞬時に因数分解できました。
以下に、より具体的に変形された式h(x,y)の場合の因数分解の例を示します。
こうして、式g(x,y)が恒等的に正又は0である式であることに早期に気付いて、問題を解く注意を式h(x,y)を因数分解する方に向けます。そして、h(x,y)を因数分解して、方程式の解が存在する条件を求める計算を進めます。
(参考)
以下に、h(x,y,z)の因数分解の計算を示します。
この因数分解は、x,y,zを入れ替えた形の他の2つの解もあります。
上の式でx,y,zの値がマイナスの場合には、その値の平方根は複素数になります。
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【覚えてください】
以下の図の三角形の面積Sの二乗を三角形の複数の辺であらわす式と同じ形の式が問題の中に隠れてあちこちで出現します。
そのため、この形の式を変換した式をみな覚えてしまってください。
そうすれば、それらの式を変形計算しなければならない問題に直面したときに、計算間違いを正して正しい答えにたどりつくことができるようになります。
この面積Sの2乗に(-1)を掛け算した式が以下のように変形できます。
最初の因数分解された形の式が、この式①の形の式になることを覚えてください。
更に式を変形すると以下の式になります。
最初の因数分解された形の式が、この式②の形の式になることを覚えてください。
【式①の応用】
以下のように、三角形の面積を求めるとき、式①の形で三角形の面積の2乗を与える定理が利用できます。
【式②の形の式を因数分解する計算】
この式②を因数分解する場合は、以下のように計算することで、式③が得られることを覚えてください。
そうすれば、この式②を因数分解する問題に直面したときに、計算間違いをせずに正しく因数分解して式③を得ることができるようになります。
この式③のパラメータa,b,cを入れ替えた式も、式③に等しい式です。
この式③は更に因数分解できて以下の式④になることを覚えてください。
【変形した形の式②を因数分解する問題】
式②の形が以下のように変形された形であらわれた場合も因数分解できるようになってください。
【変形した形の式②を因数分解する問題(その2)】
以下のように変形された形の式も因数分解できるようになってください。
ここで、式⑤の形の式が、以下の式⑥と同じ式であることが意識できるように、式⑤と同じ式のバラエティ(式③のパラメータa,b,cを置き換えた式が全部同じこと)を覚えてください。
リンク:
高校数学の目次
大学への数学Ⅲ&Cの勉強
【問い】
以下の図の原点OとA(1,0)とB(0,1)に対して点Pが、以下の関係の位置にある。
OP:AP:BP=1:a:b
とする。
ここで、a≧0,b≧0,である。
このとき、点Pが存在するためのa,bに対する条件を求め、ab平面に図示せよ。
【解答の方針】
この問題の最善の解答は、ここをクリックした先のページに書きました。
それ以外の解答方法として、以下のようにOPをベクトルで与え、その点Pの座標をa,bであらわす方程式を立てることで計算できます。
そうすれば、ウェブサイトなどの通常の解答例で紹介されている、aを一定にしてP点の描く円とbを一定にしてP点の描く円との交差を判定して解を得るという煩雑な計算を避けることができます。
【解答】
以下のように、P点の座標PxとPyとaとbとの関係をあらわす方程式を設定します。
ここで、計算の見通しを良くするため、aやbの少し複雑な式はただちにαやβで置き換えて、方程式を極力単純な形であらわします。
αやβであらわせる式は、aとbであらわせる式です。
(これをしないと、計算の見通しが悪くなり、答えにたどりつくのがとても難しくなります)
次に、PxとPyをあらわすパラメータsを導入して、方程式①と②を同じ1つの式③であらわします。そして、PxとPyを式④と⑤のようにsであらわします。
(このように単純化していかないと、計算の見通しが悪くなり、答えにたどりつくのがとても難しくなります)
そして、sであらわしたPxとPyを式③に代入することでsの2次方程式が得られます。
(例外条件での解の計算)
割り算して式③を得た割り算した項α=(a2-1)とβ=(b2-1)とは、0で無いことが前提になっています。その項α=(a2-1)とβ=(b2-1)が0であった場合の例外条件の解は以下のように計算できます。
(1)ここで、αやβの一方が0で他方が0で無いときは、他方のパラメータに関しては③が成立しますので、以項の計算でパラメータの条件が得られて解が得られます。
(2)また、αとβの両方が0の場合、それは、a=1,b=1を意味し、
そして、式④と⑤から得られるPx=1/2,Py=1/2という解が存在します。
更に式をパラメータγを使って単純化します。
αやβやγであらわせる式は、aとbであらわせる式です。
そして、sの2次方程式のsの解の式を平方完成により計算します。
こうして平方完成することで、sをα、β、γから求める解の式ができあがりました。このsの解を式④と⑤に代入すると点Pの座標PxとPyをα、β、γであらわす式が得られます。
sが実数解を持つとき、PxとPyが実数であらわせます。点Pの座標が実数になる必要十分条件はsが実数解を持つことです。そして、sが実数解を持つための必要十分条件はq2≧0です。
その、q2≧0となる条件を以下で計算します。
以下の計算は技巧的ですが、この技巧が無ければこの問題は解けません。
この計算技術を必ずおぼえてください。
この計算のポイントは、
(1)(α+1)(β+1)の項ができるように、αβの項を残して割り当てること。
(2)α+1がa2であり、β+1がb2であることを良く意識すること。
これで、q2を因数分解する準備が整いました。
以下で、これを因数分解して、aとbに必要な条件を求めます。
上の図で、aとbが正の領域が解の条件(a≧0,b≧0)の範囲です。
この範囲には、例外条件で得た解の、(a,b)=(1,1)という解も包含されています。
(解答おわり)
(補足)
ここで、q2の式はαとβであらわしてあったので比較的に因数分解がしやすくなっていました。この式をaとbだけであらわして因数分解する場合は、以下の式になります。この場合の解き方のコツは、(a2+b2)の関数で大部分の項をあらわすようにすると、解けます。
(補足2)
q2の式をaとbだけであらわして因数分解する場合は、以下のようにしてa2の2次式に形を整理して解くこともできました。
リンク:
高校数学の目次