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2014年2月13日木曜日

美しい数学:解が存在する条件の計算

大学への数学Ⅲ&Cの勉強

【解が存在する条件の計算】
(注意点)
 数学の方程式の解が存在するための条件を求める問題は、以下の形の式に変形して解きます。

 この式の解が存在するための条件は:
です。
 ここで、露わに2乗の形であらわした式は正又は0であることがわかるので扱いやすいです。
 しかし、露わにはわからないが、恒等的に正又は0である式があります。そういう式を早期に発見する注意が必要です。そういう式は限られていますので、どの式がその条件を満足しているか覚えてしまいましょう。
 以下で、g(x,y,z)が正又は0である式の場合を示します。

 g(x,y,z)が恒等的に正又は0であることがわかれば、問題を解く主な注意を残りの項h(x,y,z)に向け、その項を因数分解することで、方程式の解の存在条件の式を求めます。
 上の式の項h(x,y,z)は、h(a,b,c)による三角形の面積の二乗の式(にマイナスを掛け算した式)が変形された式ですので、その場合の公式として覚えていた因数分解のパターンを思い出して書くことで瞬時に因数分解できました。
 以下に、より具体的に変形された式h(x,y)の場合の因数分解の例を示します。

 こうして、式g(x,y)が恒等的に正又は0である式であることに早期に気付いて、問題を解く注意を式h(x,y)を因数分解する方に向けます。そして、h(x,y)を因数分解して、方程式の解が存在する条件を求める計算を進めます。

(参考)
 以下に、h(x,y,z)の因数分解の計算を示します。 

この因数分解は、x,y,zを入れ替えた形の他の2つの解もあります。
 上の式でx,y,zの値がマイナスの場合には、その値の平方根は複素数になります。


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