2014年2月6日木曜日

美しい数学の関係:三角形のベクトル計算で外心を原点にする

大学への数学Ⅲ&Cの勉強

【問い】
三角形の重心をGとすると、以下の辺の関係が成り立つことを証明せよ。



【解答の方針】
 この問題をベクトルの計算で解く際に、以下のように、外心を原点にしたベクトルで計算します。
 そうすれば比較的に解きやすくなります。

【解答】

(証明)
(証明おわり)

【別解】
以下のように計算しても解くことができます。
ただし、この計算はかなり技巧的になります。

(証明おわり)

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2014年2月5日水曜日

外心を原点にした場合の垂心の位置ベクトル

大学への数学Ⅲ&Cの勉強

以下のように、外心から垂心までのベクトルは美しい式であらわせます。
そのため、この関係が入学試験の種になるかもしれません。


(既に出題済みの有名問題ですので、出題されるときは、形が変えられる)

【証明1】
 このベクトルOHが垂心の位置のベクトルになることは、以下のようにして証明できます。

ここで、ベクトルhがベクトルaである場合には、ベクトルAHが0ベクトルになってしまい、ベクトルAHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。

ここで、ベクトルhがベクトルcである場合には、ベクトルCHが0ベクトルになってしまい、ベクトルCHの方向が定まらない、その場合は、ベクトルBHとベクトルCAとが直交することを示すことに替える。

 以上の計算により、CHがABに垂直で、かつ、AHがBCに垂直なので、Hは三角形ABCの垂心である。
(証明1おわり)


【証明2】
 先ず、以下の式が成り立つ。

次に、以下の式で点Hをあらわす。

先ず、点H≠点Aである場合を考える。

次に、点H≠点Bである場合を考える。

次に、点H≠点Cである場合を考える。

 ここで、点H=点Aの場合は、点H≠点B,かつ、点H≠点Cになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHBの式とベクトルHCの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
 点H=点Bの場合は、点H≠点C,かつ、点H≠点Aになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHCの式とベクトルHAの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
 点H=点Cの場合は、点H≠点A,かつ、点H≠点Bになるので、上記の3つ式のうちのベクトルHAの式とベクトルHBの式との2つの式から、点Hが2つの垂線の交点になる。
 以上の結果、いかなる場合でも、点Hが2つの垂線の交点になるので、点Hは垂心である。
(証明2おわり)


(補足1)
 この問題は、外心を原点にした場合に、垂心の位置ベクトルが、各頂点の位置ベクトルの和で計算できる事を示しています。

(補足2)
 この式から、頂点Aの位置ベクトルに対する垂心Hの位置ベクトルが下図の関係にある。

すなわち、垂心の位置Hは、頂点Aの位置に対して、外心Gから線分BCまでの垂直ベクトルの2倍だけ下がった位置にある。

(補足3)
 この、垂心の位置ベクトルの式は、点A,B,Cの位置ベクトルの係数の和が1ではない(位置ベクトルの公式を満足していない)ように見える。しかし、この式は、以下の図の、外心の位置Gを含む位置ベクトルの式であらわせ、位置ベクトルの公式を満足する。


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2014年2月1日土曜日

3次方程式で1つの根がわかっている場合の残りの根

大学への数学Ⅲ&Cの勉強

以下の3次方程式の1つの根がわかっているときに
残りの2つの根を計算する問題があります。
 この問題を自分で解く計算を間違えないために、その計算の答えを覚えておいて、その答えと照合して検算できるようになりましょう。
以下に、その答えを整理して書きましたので覚えてください。


【問題】
y=x3-ax と、 y=h との1つの交点のX座標の値がγである場合、他の交点のX座標の値αとβを求めよ。

 この解の式は、yの微分(y’)を使ってあらわせます。
 この解を求める計算には微分の計算はしていませんでしたが、2根の中点のyの微分が0になる場合は、その中点で重根を持つ(3次曲線がx軸に平行な直線と接する)関係をあらわすという意味を持っています。
 この式は、そういう美しい数学の関係をあらわしていて興味深いです。
 (こういう美しい数学の関係ばかりを入学試験に出す大学もあるようです。そういう大学の入学試験対策は、数学の美しい部分を探して覚える勉強が有効だと思います。)

以下に、正式に計算します。この計算結果を検算するために上の式を利用してください。 



3乗の項にcが掛かっている3次方程式の答えは以下のようになります。

次に、以下の3次方程式の、1つの根がわかっている場合の残りの根を計算します。


以下に、正式に計算します。この計算結果を検算するために上の式を利用してください。



3乗の項にcが掛かっている3次方程式の答えは以下のようになります。
一般的な3次方程式の解は以下の式であらわせます。
以下で、微分の計算により、解に微分の式が用いられることを証明します。
以下では、c=1の場合を計算します。 

(証明おわり)

(解の続き)
以上の計算の結果、平方根の式を使って、γ以外の2根を与える式が以下の式で得られた。
しかし、これで解答は終わらず、この式から根号を外すことができる。
 根号を外す方法を以下の式の場合を例にして示す。
この式3の根の1つをγとする。
それ以外の根のαとβは以下の計算で得られていた。
この式の平方根の式は以下の式である。
この根号は、
「平方根の式を多項式に変換する問題」
のページの計算をすることで外すことができる。
その結論は、以下の式であらわされる。
(解答おわり)

【別解】
 上の解以外に、3次方程式の1つの根を用いて他の根をあらわすることができます。
以下の式1の根の1つがαである場合、そのαを使って、他の根を以下ようにあらわせました。
 ここで、αを以下の式4のkに置き換えてあらわす。
なぜこの式のkに置き換えるかという根拠は、全くの偶然で、そうすれば良いことが分かったからです。
 この式6は、kを以下の式sに置き換えると、式1と同じ式8になります。そのためsは式1の根の1つ(それをβとする)をあらわします。
これで2つの根が求められたので、残りの根γは、式1の根と係数の関係を使って、以下の式で計算できます。
 このように1つの根αが分かれば、式1の他の根が式10と式12で計算できました。

(解答の続き)
 以上で求めた式β,γは、以上の分数式10,12に限らず、式3を使うことで、普通の多項式に変換できます。

(γの分数式の変換)
 (βの分数式の変換)
結果を整理し以下の解が得られた。
(解答おわり) 
 
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2014年1月31日金曜日

4乗すると負の単位行列になる行列

大学への数学Ⅲ&Cの勉強

4乗すると負の単位行列になる行列が使われる場合がありますので、以下で、4乗すると負の単位行列になる行列を求めてみます。

その行列を、以下の行列要素の性質を利用して求めます。

以下で、この行列Mの2乗から4乗まで順に計算していきます。

この4乗の結果が負の単位行列になる条件は、以下の式であらわせます。
以下で、係数が実数の解だけを求めます。
この式①と②が求める行列の条件をあらわしています。
この条件を満足する行列は無限に多くあります。


以下では、その中のいくつかをピックアップして、いくつかの具体的な行列を計算します。




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